新耐震基準策定WG

新耐震基準策定WGレポート

新耐震基準策定WG 第2回【倒壊する家・しない家?】

2021年10月25日
新耐震基準策定WG

一般社団法人 耐震住宅100%実行委員会の根幹とも言える、新耐震基準策定ワーキンググループの活動目的はズバリ 地震で倒壊しない家を建てるための基準を検証し、独自の新しい耐震基準をつくることです。 ちょっと難しそうに感じるその活動内容を、分かり易くかつ大胆に掘り下げながら、住宅業界の方はもちろん、一般の皆様にも興味深く理解していただけるよう、全3回のウェビナーを開催しました。多くの方々に、本当の「耐震住宅」の在り方を伝えるために動画を公開しています。

前回で紹介した熊本地震で倒壊してしまった「性能表示壁量計算」の耐震等級2の実物件は、どのように倒壊したのか?またどうすれば倒壊を免れられたのか?それぞれの基準に沿って耐力壁(構造耐震壁)を増やしながら、wallstat(木造住宅倒壊解析ソフト)にてシミュレーションを行いました。その結果、壁量計算の耐震等級の基準は単純に壁の枚数を増やすことで決まるのではないことがわかりました。一般的に壁の枚数を増やすだけでは大変危険であること、また、N値計算の割り増しだけでは耐震性は確保できないことも。そこには接合部の強度がカギを握ることを突き止めました。
柱頭・柱脚部分に発生する引き抜き力を算定し、どこにどんな金物で補強をするのか、また耐力壁を増やすことで硬くなった建物は、柱に大きな引抜力が発生するため、柱脚の金物補強が不可欠になる。さらに基準法壁量計算では接合部に必要な金物の算定ができない。では、どうすれば倒壊しない家を建てられるのか?答えは第3回目に引き継がれます。



第2回【倒壊する家、しない家!】 2021年6月29日(火)開催しましたセミナー動画です。 [25:24]
出演:一般社団法人 耐震住宅100%実行委員会 田鎖代表理事・星野貴行理事・高倉潤理事


第1回 【建築基準法を断捨離しよう!】 動画視聴はこちら

第2回 【倒壊する家・しない家?】 

第3回 【構造計算しませんか!】 動画視聴はこちら