2024年9月10日(火)、一般社団法人耐震住宅100%実行委員会 定時社員総会後、危機管理アドバイザー 国崎信江 氏によるシンポジウムを開催いたしました。
記念講演
「能登半島地震から学ぶ地震から命を守るためにすべきこと」
2024年元日、年末年始の帰省で家族団欒楽しい正月になるはずの北陸地方を襲った巨大地震。繰り返される大地震の度に課題となる住宅の耐震性ですが、今回の能登半島地震でも、家屋の倒壊により多くの犠牲者が出てしまいました。予想される南海トラフ地震を含め、これからも頻繁に起こるであろう巨大地震から、我が身を、そして家族を守るために必要なこととは何か。危機管理アドバイザーの国崎信江氏に講演頂きました。
危機管理アドバイザー 国崎信江 氏

【経歴】
危機管理教育研究所 代表
20年以上にわたり第一線で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。
行政、企業、マンションなどのリスクマネジメントコンサルを行い、省庁の検討・審査委員や自治体の防災アドバイザーなどを務めている。
NHKラジオでは10年以上マイあさラジオ「暮らしの危機管理」のコーナーで情報提供するほか、多くのメディアで被災地の支援活動時の経験や防災防犯普及啓発を発信している。
【著書】
リベルタ出版:地震からわが子を守る防災の本
九天社:誰も教えてくれなかった 震災から財産を守る本
ポプラ社:こども地震サバイバルマニュアル
第7期 一般社団法人 耐震住宅100%実行委員会シンポジウム
講演内容のハイライト
1. 災害時の初動対応と現場支援
国崎氏は、過去の熊本地震や今回の能登半島地震における現場での支援活動について詳しく語りました。被災地に迅速に駆けつけ、自治体の災害対策本部を支援する重要性を強調していただきました。
2. 自助の意識で命を守る備え
津波警報が発令されている間は救助活動が制限される現行の制度について、自助の重要性を説きました。災害時には自己防衛の意識を持ち、自分自身と家族の命を守るための備えが不可欠であると述べました。
3. 住宅の耐震化の重要性
国崎氏は防災対策の基本は住宅の耐震化であると強調しました。耐震性のない住宅では、地震発生時に多くの命が失われるリスクが高まります。耐震診断の無料化や補助制度の拡充が必要であると提案されました。
4. 防災教育の見直し
現在の防災教育や訓練方法に対して異議を唱え、科学的根拠に基づいた効果的な防災対策の必要性を訴えました。具体的には、避難方法や防災グッズの選定についての見直しを提案しました。
5. 耐震化に関する補助制度の周知徹底
石川県では、補助率100%で最大150万、金沢市では200万円まで補助する制度を導入しましたが、まだ多くの人に知られていません。
耐震化を進めることで、災害時の被害を最小限に抑えることができます。


お問い合わせ
シンポジウムに関するご質問や追加情報については、以下の連絡先までお問い合わせください。
耐震住宅100%実行委員会
メール: info@taishin100.or.jp
電 話: 03-6897-6789
W E B: https://www.taishin100.or.jp/
皆様の防災意識が高まり、安心・安全な生活を送る一助となれば幸いです。今後とも、防災活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。